天人峡 登山道整備
6月26日、天人峡~化雲岳へ向かう登山道の整備をしてきました。
天人峡登山口から歩き始めてすぐ「三十三曲り」という急登がありますが、森林管理署によると、ここに細かい地割れや木柵階段の崩れが起こり、倒木も多く、このままでは通行止になる可能性が高いということでした。
自分は「合同会社 北海道山岳整備」として参加。
赤線部・・天人峡から化雲岳に向かうルート
山岳会やガイドの方、役場の方など山岳関係者20名以上が参加
登山道の地割れはこんな感じ。正直言って春先のルートにはよくある事例です。
ほかには倒木。数か所で登山道を横切ってました。
木柵階段の崩れ・・これは以前からのものらしいけど。
これらの崩れ、重点箇所十数か所をグループに分かれて作業。
予定では2日間の作業でしたが、1日で終了。
地割れ施工前
施工後
山側を若干削り道を広げ、地割れを埋めています。
倒木処理施工前
施工後
登山者が通れるスペースを確保。倒木の下をくぐるのも登山らしくていいですね。
自分は木柵階段の崩れを、ガイドのSさん、民宿のOさんとともに直しました。
施工前
施工後
ここは雪崩がよく起こる個所のようで、雪に引っ張られて木柵が崩れていたようです。
直登の階段をやめて、ジグを切って登れるように、また、雪崩を回避するためにもルートをサイドに振ってみました。
下部は大石を起点に石積みでルートを確保。
中段は倒木を渡してぐり石、砂利を詰めて歩きやすいように。
上部は皆さんに手伝ってもらい木柵を再利用して組み直し、石を詰めてもらいました。
どの作業も木と石のみを使い、番線やカスガイは使っていません。これでも耐久力のある施工物になっていると思います。本当は杭も使わず施工したかったのですが・・。
これにて作業完了。森林管理署の方のOKもでて通行止めは回避できました。
皆で協力作業も良いもんです。
それでもこの上の化雲までの道は倒木や笹薮がひどく、整備が必要です。
業務があればいつでもやるのですが・・。
三十三曲りを抜けた樹林帯ではこんな倒木がけっこうあります。笹薮もひどいので登山の際は気を付けて。
注意:天人峡から羽衣の滝へと向かうルートは7月6日現在でも通行止めです。各関係機関へ確認ください。