登山道は川である・・・雨の山道
今回は普段はあまり歩かない雨の登山道を紹介します。
いつも近自然工法での登山道整備をしているのですが、この工法は
登山道を流れる「水の道」をよく観察しなければなりません。
そのため大雨警報が出ると歩くことにしています。
まずは姿見~裾合平。
ここは登山道整備が終わっている箇所です。
普段はこんな感じ。 ・・が雨が降ると・・・。
こうなります。・・・「登山道は川である」。
登山道から水があふれています。
水の流れによって徐々に登山道が浸食されています。崩れそうな石組み。
この日はそんなにひどい雨ではなく、歩いたときは小雨でした。
それでもこの水量。豪雨の時は歩くのが怖いほどの激流になります。
それを想定した整備をしたいものです。
帰り道。いつもなら水の流れはほとんどない渡渉地点。
この日はちょっとためらう程の水量でした。
この雨の中も現地パトロールが2名歩いていました。お疲れ様です。
姿見の池周辺では観光客がけっこういました。さすが観光地。
愛山渓でも雨の日登山。
普段はこんな感じですが・・。 雨の時は普通に川です。
この日は豪雨ではないのですが、これだけの水量ならば登山道浸食は進むはず。
普段の日、備された木柵工も・・。 この日は水量オーバーの状態です。
こうなるとだんだん脇の法面が崩れて・・。 しまいにはこんな感じになってしまいます。
登山道整備において設計・施工するときは、必ず最大水量を考えなくてはなりません。
このような多少の雨でもオーバー状態になるのでは、長く保つ施工物にはならないでしょう。
水量を減らせる施工を考えるべきですね。 手段はいくつかあるのですが・・・。
そんなわけで、雨の登山道もなかなかに見ごたえがあります。
登山道整備するときは施行前には見ておくといいですよ。
近自然工法での登山道整備について