原始が原 林道通行できず
8月26日
台風の被害が気になって、富良野岳へ向かうルート「原始が原」の様子を見てきました。
富良野岳へのルートとしてはメインの道ではないため登山者は少ない場所ですが、
珍しいほどの手つかずの湿原や、滝が6つも見られる滝コースと呼ばれるハードな道は
大雪山でもほとんどないほど面白い場所です。
ここ数年、ルート整備や調査で歩くことが多かったので、この台風後が気になっていました。
林道の入り口にかなりの砂利が流れ出ています。
嫌な予感がしました。
スピード出して気付かずに突っ込んだらハンドルとられそう。
林道の入り口から土壌流出してます。
このあたりでも軽トラの腹を擦ってしまう場所もあるほどガタガタです。
ヤバいねえ。だんだんひどくなる林道。
気を付けて走らないと本当にヤバい。
右手に砂防ダムが見えてから数百m。
軽トラではギリギリの場所。
もう無理。
幅は30~60㎝位だけど深さは深くて80㎝ほど。
道の中央部が削れてるもんだから左右によって走ることもできない。
登山口まであと2㎞ほどでしたが、車はあきらめました。
侵食個所から100mほど歩くと・・・川があったっけ?
土管が詰まってしまったのかな。
登山靴では水没します。
長靴で踏破。
この先2kmは何ともないのだけどね。
歩くと30分以上はかかる。
登山口からしばらくは水は流れた後があるけど問題なし。
だけど滝コースに入って最初の橋が流されていました。
在りし日の橋。
これを直すのはけっこう考えるね。楽しそうだけどね。
残骸とワイヤーが残されていました。
その後は少々の倒木があったり・・
河原の道はあまり変わらず。
きれいな場所も変わらずに。
けっこう雨が降っていたので増水の変化がわかり、少々焦り始める。
岩場のへつり。浮橋はまだあった。
でもワイヤーは外れ、位置も少し変わっている。
木の上よりも岩場を歩くほうが安全。付けなおしだね。
一本橋は流されていなかった。
でも少々ズレている。
そしてなんか低くなったような気が・・
橋を乗っけていた大石がずれてしまって丸太の位置が下がってしまったようだ。
橋の位置を直す前に石組みだね。
チェンブロックを使ってイケる。
それにしても皮つきだった松がすっかりとツルッツルに。
ズレたもんだからワイヤーの位置が下がってつかめない。
滑るのが怖くて歩けなかった。
こんな感じで原始が原コースは
林道は通行できず、橋も流されており、しばらくは厳しいようです。
せっかく昨年に通れるようになったばかりの滝コースもまた振り出しに戻ってしまった。
関係者の落胆がよくわかります。
だけど、台風は長い倒木も作ってくれています。
頑張れば橋架けもできます。あきらめることはありません。
まずは林道を。
そして橋を直しましょう。
全力出せば、なんてことはないです。
あとは「やる気」だね。
追記:8月29日より林道と登山道が通行止めになりました。
富良野市によると、他の道も被害あることからすぐの復旧は厳しいようですが、
補修し、通れるようにするとのことです。