天人峡 施工箇所の点検

6月1日
今シーズン初めての山登りをしてきました。
4月からは農作業が忙しく、ようやく一段落ついたところでの山行でした。

場所は天人峡三十三曲~滝見台まで。
片道1.5㎞程でしょうか。つづら折りになっている斜度のきついルートです。
毎年、道脇にクラックが入ったり倒木があったりと点検が必要な場所なので
環境省林野庁の担当者と一緒に問題個所を点検です。

個人的には昨年整備した階段が崩れていないかが、とても気になっていた箇所がありました
昨年度の整備の中では一番不安だった箇所)。
           

                          天人峡
        滝までの遊歩道が通行止めになってからは少々さびしい雰囲気です。
イメージ 3

登山口
トムラウシまで行けます。
イメージ 2

環境省林野庁の方々に同行。
イメージ 4

樹林帯の道はササ被りもなく快適…と言いたいがブヨがすごい。
虫よけはあったほうがいいですね。
イメージ 1

道脇には見ごろの花もありました。
イメージ 5


昨年の施工前の崩れていた階段を・・・
イメージ 7
近自然登山道工法の秘伝「キソボク」の技で整備(勝手に言っております)。
イメージ 8
一冬越えて崩れはなく、一安心。
イメージ 6


ここは「積雪グライド」と言う浸食が起こっています。
とくに融雪期に雪面全体が緩やかに下がってくる現象です。
少々の杭で固定されている木柵などは簡単に崩されます。
ここも昨年崩れてしまった個所。整備しました。
イメージ 9
この基礎木は長さ5.5m太いところで直径25㎝程。
登山道上部から一人で下してきたのですが、重くて死ぬかと思った。
イメージ 10
横木の取り付けはボランティアの方々と行ないました。
雪のグライドにも耐えて、ぐらつきもなく馴染んできています。
イメージ 11


上記の場所の施工直後(昨年26年8月)
イメージ 12
一冬越えると施工が馴染む。いい感じです。
イメージ 13
とは言え、今年は記録的に積雪が少なかったようです。
崩れなかったのはその理由が大きいかもしれません。
今後も観察、点検はしていきたいですね。


同じ場所にて。
一昨年、施工した石組み箇所には隙間から植物が伸びてきました。
きれいな花や良い景色よりも回復してくれた場所を見るのが何よりもうれしい。
イメージ 14

滝見台までの道には倒木が一か所のみ。
例年に比べるととても少ない。
イメージ 15
環境省ARの出番。この程度ならば簡単に除去。
それにしても濃い緑と薄い緑の服装は完全に保護色だ。
イメージ 16

滝見台から見える旭岳。
例年よりも少し残雪が少ないかな。
イメージ 17


滝も見えます。いい感じです。
イメージ 19

帰りがけ、忠別ダムの近くには菜の花畑が広がっていました。
イメージ 18

ようやく山シーズンが始まります。
今年はどれだけ整備できるでしょうか。
機会あれば皆さんの力もお借りしたいもんです。

良い整備ができるよう・・今年も全力で。