みんなで整備・今年の予定

大雪山での一般登山者参加型の登山道補修のスケジュールが届きました。

昨年までは今頃にこれだけのスケジュールは整っていなかったので
今年の関係者の熱意が感じられます。

日にち順に紹介しますと・・・

・5月25日~6月19日までのうち5日間
然別外輪山にてササ刈り作業等

・6月23日
朝暘山にて登山道保全技術セミナー

・7月7日
ユニ石狩岳にてササ刈り作業等

・7月9日
トムラウシにて木材の荷上げ作業

・7月27,28日
御鉢平(雲の平)にて土嚢等を使った登山道補修

・8月1日
高原温泉にて木材の荷上げやクマ観察

・8月22,23日
北海沢~北海岳の侵食区間にてヤシ素材やテンサーを使った登山道補修

・8月23日
美瑛富士(涸沢林道~美瑛富士避難小屋)にて登山道補修セミナー

・8月30日
美瑛岳分岐付近にてテンサー等を使った登山道補修

・9月6日
旭岳(姿見園地付近)にて登山道補修

・9月13日
愛山渓(沼の平)にて植生復元作業や木材荷上げ

・10月5日~9日のうち1日
二ペソツ山にて登山道保全技術セミナー

いずれも各地の自然保護官事務所、森林管理署、連絡協議会 等々が主催、共催になっています。

一部を除き、ケガと弁当は自分持ちというスタイルのようです。

さて今年はどれだけの作業に参加できるかな。
大雪山で請け負う仕事をする時はほとんど一人作業なので
こういう皆での作業は面白く感じます。
段取り良く作業できると一日での施工でもかなり良いものになるんです。
段取り人は重要ですが・・。

現状では登山道が荒廃するスピードに直すペースが全く追いついていません。
どこの山岳地域でも同じようなのですが、観光客、登山者への呼び込み、広報、案内には
力を入れても保全にはあまり手を出さない、という感じがしています。
「良いところだから人を呼ぶ」ためには「良いところにしておく」という保全も不可欠です。

一部、本州の山岳地域では山小屋関係者の道直しが多くあります。
道が良ければ人が来る、人が来れば商売になる、という感じでしょうか(それだけではないと思いますが)。昔からの補修された道には素晴らしい道がありました。

人が来れば来るほど道が補修されていく、というようなサイクルができれば
希望が見えるのですがね。
本来のエコツーリズムとは人を呼び込むだけではないと思います。

直すことを楽しいと思ってもらえれば少しづつ雰囲気が変わっていくかな。
良いサイクルにしていきたいもんです。
今年も楽しみです。