作業道具

12月でようやく山作業の報告書も提出でき、気持ちに余裕がでてきました。
 
まだまだ苦手な書類作成や来年のための段取りは続きますが、一段落です。
 
年明けには小笠原諸島での整備作業があるので、こんな時には道具の点検。
 
山作業は技術や体力は必須ですが道具も大事です。
 
よく使う道具を紹介します。
 
    いろいろとありますが、いつも7~8つほどの道具を持って作業に行きます。
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この中では、カケヤ・バール(45㎝)・ハンマー(0.9Kg)は欠かせません。
とくに一番使うハンマーは0.9㎏の重さが良いですね。
これより軽いと石が動かないし、1.2kgになると腕力がもたない。
バールは45㎝。土を掘る。石をちょっと動かす。ナイスな道具。
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カケヤの柄を取り換えたり、鉈を研ぎあげたり。
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テミ。
土砂、砂利、石、なんでも運べます。だけどすぐ割れる。
テープで補修したり交換したり。
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必需品。チェンソー
ハスクバーナの一番安い品。軽くて使いやすい。
だけどチェンソーは研げてなんぼ。
ソーチェンを7本くらい研ぎつぶしてやっと少し切れるようになってきた。
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アキレスの長靴(耐油グリーンが良い)。山歩きも荷上げも常にこれです。
めったに穴が開かない。丈夫です。
難点は靴底のかかとに土が詰まること。
買ってからしばらくはゴムのにおいがきついこと(何とかしてほしい)。
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丈夫なんだけど1年で靴底がつるつるに。
毎年のように買っています。もう8足目くらい。
普通は5年くらいは楽に持つのだけど、荷上げがあるとしょうがないかな。
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                           手袋。消耗品。
       作業する地質によって長持ちしたり3日で穴空いたり(礫帯での作業はすぐに穴空く)。
                        安い時に買いだめです。
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手首のガード(手甲と言うのかな)。必需品。
石を持ち上げるとき、40~50㎏を越えてくると握力ではきつくなります。
手首にひっかけて、腹にのっけて運びます。
これを付ける前はいつも手首がすり傷だらけでした。
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ヤッケズボン。消耗品。
山作業は時にドロドロに。メーカー品の高価な服で作業する人もいるけど
自分はいつも気兼ねなくドロドロになれる服です(気持ちが大事)。
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カメラ。
作業の写真撮りは絶対です。
レンズの飛び出ないものが良い。
ドロドロの手で使うとレンズの隙間に泥が入って動かなくなる。
ラフに扱っても大丈夫なものを新調しました。
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これら道具や施工資材を担ぐ肝心な背負子。
作業では丈夫で簡単に扱えるものがベストです。
20~80㎏がだいたいの使用範囲なので、このラージボーンが良いです。
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エバニューの背負子に関しては様々なものを試してきました。
・軽いイエローボーン。重いのは持てない。
・可変できるグリーンボーン。重いと可変部付け根が曲がる。
・オレンジボーン。50㎏まではとても良いけどラフに扱うと壊れる。
・シルバーボーン。色々と調節可能だけど重量物では部品が曲がる。
・強力(ごうりき)ボーン。強い、硬い、重い。強さは凄いけど自分には硬い。しなりがない。疲れる。
 
たどり着いたのがラージボーン。アルミパイプの溶接止め(溶接技術は凄いと思う)。
120kgを背負っても曲がらず壊れない。
荷を付けるのが簡単(これ重要)。
自分にとってはベストです。
難点は肩あての接続部が切れること。ここが丈夫であればなおいいのですが・・。
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このラージボーンはもう一つ特徴があります。
鳴くのです。
背負子のパイプには所々に穴が開いていて、風が吹くと音が出ます。
 
風が強くなってきた夕方、誰もいなくなった登山道で一人荷上げしていると
この音が良く響きます。
寂しげな音だけど、なんか良いんです。
 
この道具たちを持って、冬は小笠原諸島で整備です。