山作業始動、黒岳・愛山渓

今年もようやく山作業が始まりました。
 
まずは黒岳から北海岳の視察。
整備講習会の下見ですが足を延ばして北海岳の侵食状況を見てきました。
 
         6月20日  朝一のロープウェイで登ったのですがけっこうなお客さんの数。
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5合目から歩きます。
5~7合目まではルートが出ていますが、一部このくらいの残雪も。
いつもはリフトで移動する道ですね。
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事前情報では雪は少ないとのことでしたが、例年並みの残雪です。
7合目登山口からすぐにルートが消えます。
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8,5合目くらいまではほぼ雪道の直登。
慣れない人はアイゼンがあるといいかも。
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9合目より上は雪はありません。
山頂からは高山植物が咲き始めていました。イワウメなんかは見頃。
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黒岳石室が見えるころには晴れ間が広がってきました。
残雪と緑のコントラストがいい。
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石室周辺は驚異の雪解け。雪がない。
管理人さんも入り、賑やかでした(二日酔いの人もいた)。
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赤石川、北海沢は雪の下。ルートも雪の下。
ガスがかかって踏跡もない時は不安があるかも。
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北海沢を渡ったところからルートが見えます。
いつもながらこの雪渓の壁は見事です。
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北海岳への道には見頃の花が・・。
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北海岳からの展望。
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北海岳から白雲方面への下りルートは侵食の激しい場所。
数年前より横に侵食が広がっていました。
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この時期の雪解けは早く、すぐに状況が変わります。
層雲峡のビジターセンターには詳しい情報がありました。
 

 
 
こちらは愛山渓。
今回は「沼の平分岐から六の沼」までの1,3kmを草刈しました。
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愛山渓は数年前に比べるとかなり整備されていますが
ルートが川状態の箇所もあります。長くつが無難。
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草刈前。
ササが伸びすぎてやぶ漕ぎ状態。朝露なんかあるとカッパでもずぶ濡れに。
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草刈り後。
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木道にも思いっきりかかっていたササ。
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施工後。
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施工前。
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施工後。これで数年間はもちそうです。
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これでやっと愛山渓温泉から当麻乗越までのヤブのひどい個所が無くなりました。
シーズン前にササ刈ができて良かった。
 
 
六の沼から当麻乗越までは昨年草刈りをしています。
どんなもんか、歩いてみました。
6月22日現在、このルートには一部ですが残雪があり道が出ていない個所があります。
半月湖上部。
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例年だと7月下旬まで雪が残ります。
200mくらいでしょうか。半月湖を見下ろして歩く。この時期ならでは。
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六の沼から登るルート。
コース上はほとんど雪はありません。
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当麻乗越まではあってもこの程度。
数日間でなくなりそうです。
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当麻岳及び当麻乗越。
昨年ササ刈をしているのでコースがはっきりと見えます。
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道の上には昨年の刈ったササが敷き詰められドロドロになりません。
これから人が多くなると泥が上がってくるだろうけど。
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今年も愛山渓には整備や巡視で多く入る予定です。
 

 
これらの山作業に先だって「情報交換会」という会議に顔出ししてきました。
 
これは大雪山で維持管理をしている団体や行政機関が集まって
予定や方針を話し合うものです。
表大雪(黒岳・旭岳・美瑛岳方面)は美瑛で会議。
東大雪(トムラウシ・ニペソツ・石狩岳方面)は帯広で会議。
あつかましくも両方に出席。
今後、いい整備ができるように努力していきたいものです
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今年は、愛山渓をはじめ、ニペソツ、トムラウシ、裾合平?なんかで整備や手伝いが出来そうです。
 
 
やっと山作業が始まります。