登山道整備ツアー・・・姿見周辺

9月1日 山楽舎BAERさんが主宰するツアーに講師として参加しました。
 
BEAR代表の佐久間さんは「登山者を育てる」ことを考えたツアーも企画しており
初心者でも順を追って難しい山へチャレンジできるような、ステップアップしていく
連続講座をしています。
 
その中で「たまには山に恩返し」と称して登山者自らが登山道を整備し、環境保全
関わってもらう企画です。
環境省の方の協力もあり、昨年に引き続き、姿見から裾合平へ向かう道を少々補修しました。
 
参加者は昨年と同じメンバー4名。佐久間さん、環境省レンジャーら総勢8名での整備です。
 
 
                 足元に見える石組みは、昨年施工したもの。
         昨年は登山道侵食の原因である流水を排水するための「導流工」を作りました。
             効果はかなりあるようです。雨の日にはうまく排水されていました。
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今年は木材を使って段差処理をします。
登山者にはつらい高い段差の補修です。
流水の影響で土壌が削られ、高くなってしまった段差。登山道にはよくある事例です。
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まずは木材の荷上げや石材の確保。
チーム作業なので、荷上げは力のある人たちが担当です。
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高い段差を運んだ木材と周辺の石材を使って施工します。
無駄なく、歩きやすく、風景に馴染んだ、違和感のない施工。を目指して。
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とりあえず簡単な場所から。
木材の配置や難しい場所以外は、参加者が中心となって施工します。
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石を詰める人、石を運ぶ人、補助する人、監督?。分担作業です。
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施工前。高い段差。石もスカスカ。
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いい感じのステップができました。
登山者がどこを歩くのかをしっかりと把握して、ここぞ!という箇所に施工します。
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こんな段差も・・・。
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こうなりました。歩きやすい!!
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本日のメイン箇所。左施工前、右施工後。
かなり高い段差。今にも崩れそうな石組み。
施工後はとてもいい感じに仕上がりました。
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                   上から見ても不安のない安定感ある施工になっています。
             無駄なく、歩きやすく、風景に馴染んだ、違和感のない施工。になりました。
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今回の木を使った施工は「杭」を使っていません。
杭がなくても、埋める、おっつける、ひっかける、はめる、はめ込む、などの
技術を使うと、蹴っ飛ばしてもびくともしない頑丈なものになります。
この技は施工する人たちにはぜひ使ってもらいたい技術です。
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参加者の皆さんは楽しそうに施工してました。
何よりも、自分が作った場所を登山者が思った通りに使ってくれると嬉しくなります。
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山が好きな登山者でも、風景を見て楽しむことはできますが、
その風景を守ることはなかなか機会がありません。
実際に山を守ることをしてみると、今までとは違った視点ができてきます。
山歩きがいっそう楽しくなり、愛着のある道になると思います。
 
この機会を作っていただいた佐久間さんや環境省の方に感謝です。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。今度この道を歩く時が楽しみです。