2年目、4回目の徳島・剣山

5月28日~6月3日まで
今年度最初の整備作業は徳島県の剣山でした。
ここは昨年も3回ほど施工させていただいた場所です。
引き続き施工できることになりました。
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今年はどんな場所か、できるのか、できないのか・・いつもの心配がありますが、
今回も一緒に作業してくれるのは地元の林業会社「ウッドピア」さん。
林業スペシャリストとの作業は楽しみが多いです。
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ですが、今回の場所は厳しい条件でした。
土砂崩れで無くなってしまった道の復元です。
こんなところでも歩けるようにはできるけど、いつ崩れるかわからない施工になってしまう。
できればここじゃないほうが良いなあ、と思っていたら・・
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地元の人がいろいろと案を出してくれました。
そしてすぐ近くのケモノ道を道にしようぜ、という案に決定。
いつも面倒ないろいろな事柄も驚くほどスムーズに決まって翌々日には施工開始。
これは凄いことなんです。
でもねぇ、この場所もかなり険しい場所。
普通には歩けません。
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大岩の隙間を通って
倒木のトンネルを抜ける道を作る。
こんなところを歩けるんかいな、と思われてます。
だけど、ここが道になれば雰囲気はどこにもない道になる。
ぜひやりたい場所です。
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登りよりも下り時に不安のない道へ。
けっこうな大仕事ですね。
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半日かけて周辺から木材を調達し、施工開始。
足場も狭く、慎重な施工です。
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自然の中にある動かない場所を探し、木材を固定する。
自然木の曲がりを活かし、段差を変化させる。
感性をフルに使って不安なく歩けるルートを作る。
頭が痛くなるほど考えるけど、自然の中には必ず答えがあります。
楽しい作業です。
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下見や昨年のメンテで時間がとられ、実質2日間の施工では
完成にはなりませんでした。
残すところは大岩の間を抜ける場所。
一番の大場所はどんな感じにしようかねえ。
次回へ持ち越しです。
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昨年施工した場所は、ほぼ問題なく機能し、自然の復元が始まっていました。
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だけど崩れが少なかったのは、大水と大雪がなかったのが一番の要因かな。
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そして昨年施工のヤシネット。
思った以上に効果がありました。
敷いたところには植生復元が、
隣のの敷かない個所では崩れが進んでいました。
作業におけるいろいろな細かいデータも集まりました。
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下見ではこんな場所はどうするか?と聞かれました。
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土砂崩れ、歩行路なし。さすがに難しい場所です。
思いついたのはテンサーを使ったマキセル多段積工法。
だけど施工者は布団かごと木柵杭打ちで施工したいようでした。
杭打ちは積雪のグライド現象には耐えられない可能性が高いです・・。
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近々、また施工しに行きます。
暑さに弱い北海道民ですが、夏の徳島を頑張りたいと思います。
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