小笠原遊歩道整備・・施行
小笠原へきて2週間ほどたちました。
日々、体力を使い切る全力の作業が続いています。
この遊歩道整備は小笠原の自然にかかわる様々な人が協力してくれています。
仕事としてボランティアとして、毎日3~5名の人が来ています。
一人ではどうしようもない荷上げの量も、何とかなるもんですね。ありがたいです。
晴れの日が多い小笠原の冬。
冬だけど半袖で汗かくほど暑いですが・・。
施行は順調。
昨年も参加してくれた人は作業の流れを知っているので慣れたもんです。
すべりやすい個所を段差処理。施工前。
施工後
施行箇所は現地のガイドさんに聞いて
気になっている箇所を重点的に施工します。
すべりやすい下りも・・
不安のない段差ができました。
渡渉地点も前後に石段、飛び石設置の施工。
施行前
施行後。違和感なくできました。
そして荷上げ。
ノルマはありませんが、とにかく皆さん頑張ってくれます。
若者はなかなかの量を担ぎます。慣れてないのにたいしたもんです。
このくらいでは余裕の表情。
日曜日には親子で参加。
約4㎞の道のり。木材を担いでよく頑張った。
この作業、男ばかりでなく女性も参加してくれます。
やることは変わらず。どんな人もまずはこれ(荷上げ)を体験しなくては。
途中、急な斜面もあり楽な作業ではありません。
それでも余裕の表情。最近の女性は強いなぁ。
そして、施工。
近自然工法は侵食の状態に合わせて考えます。
設計図はなく現場のちょっとした変化に対応した施行。
良い施行にするために、とにかく考える。
曲がった木材もうまく現場に合わせるととても自然に見えます。
石を詰める時も、大きさ、詰め方を考えると歩きやすさが変わります。
小学生も真剣に施工。
この子が昨年手伝ってくれた場所は、しっかりと安定し、植物が生えてきています。
近自然工法は施行者の感性がとても重要です。
男性に比べると女性は繊細かと思いきや、
けっこうワイルドな判断をする人が多いですね。大雪山でもそうですが・・。
昼ごはんは素晴らしい景色の中で。
施行前。
急こう配で雨が降ると滑りやすかった道が・・
施工後
しっかりとした木階段で歩きやすくなりました。
施行前。
滑りやすそうな斜面。
歩行者の踏圧でいろいろな場所が削れて土壌侵食が起きています。
施工後。下りの時も不安なく。踏圧侵食も収まる。
全体を見て、侵食が止まるように、一段一段を考え、
立木を見て、木の根っこを見て、法面を見て、
木材がうまく固定できるように、
歩行者の気持ちを思い、上から見て、下から見て、不安なく利用できるように。
考えることはたくさんあります。
だけど、うまく施行できたときはとても達成感があります。
時々通る歩行者が、思った通りの場所を歩いてくれるとうれしくなります。
父島ではあと2週間ほどの施工。
地元の方々と協力して頑張ろうと思います。
毎日荷上げで体力つきそうだなァ・・。