今年の仕事③・・・愛山渓
10年ほど前からこの場所(愛山渓)の整備に関わってきました。
今年も整備を行うことができました。
今年は三十三曲り分岐から当麻乗越まで
シーズン前半に草刈を終わらせ、シーズン後半に路面処理・段差処理の施工をしました。
愛山渓は数年前に業者の施工もあったのですが・・なかなかきつい・・。
段差の高さが50㎝ほどの階段。こんなのがたくさん。
登山者にとってはきつい段差です。
施工後・・材料少なく簡単施工。ちょっとの踏み面がとてもありがたいんです。
高い段差が数十か所はありました。
今回は20段以上の段差を解消しました。
気になっていた侵食箇所も・・・
やっと施工できました。
三十三曲り分岐から歩き始めてすぐの箇所。これも気になっていた。
施工後
上から見ても不安がないように。
沼の平分岐周辺では木道の設置や交換をしました。
平らな個所はぬかるむ場所も多いんです。
最大180㎝の木道を十数基設置できました。
ここもみんなが苦しむぬかるみ場でしたが・・
やっとできた。
この施工にあたっては木材の荷上げが必須でした。
今回もいろいろな人に手伝ってもらい何とか完了。
山男と山男子。いつも助かります。
法政大学生。雨の中ご苦労様でした。
荷上げしてくれた皆さん、どうもありがとう。
今回一番やりたかった場所。
流水を排水する導流工の設置です。
とてもシンプルな施工。だけどどうしてもこの場所に必要なものでした。
この導流工のすぐ下には数年前に業者が行なった施工がありました。
数年前の施工直後の状態。石組みによる路面処理のようです。
だけど、雨が降ると土壌がどんどん流されていました。
流水の量を考えていないとこうなります。
年々土壌が削れていくのが悲しいもんでした。
約3年で幅40~50㎝×高さ50㎝×30mほどの土壌がなくなりました。
業者が施工した石組みも崩れてきました。
これだけの石組工よりも、流水を減らす一か所の導流工が必要だったんです。
施工することによって登山道が変わってしまう場合があります。
施工者は常に自然状況を見て判断しなければなりません。
とくに施工後の点検は重要です。
もっと早くこの施工をしておけばよかったと後悔もあります。
流されてしまった土壌や植生は元に戻りません。
これからは予防の施工もしていこうと思います。
まだまだやるべき個所はたくさんありますね。