小笠原 母島で遊歩道整備

2月14日に母島に来て早や6日が立ちました。
日々全力作業が続いています。
 
聞いてはいましたが、50㎞しか離れていない父島とはずいぶん雰囲気が違います。
風景も島の人の雰囲気も、父島とは違う面白さを感じています。
 
 
         2月14日父島を出港。母島までは約2時間半かかりました。
         揺れる船から海を見ているとクジラがよく見えました。
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こんな感じで母島に到着。こじんまりとした港。
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母島の街並み。
すれ違う人は子供も大人も挨拶をしてくれます。
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朝晩は少々肌寒いですが、北海道の7月の陽気です。
日差しが出るとじりじりと暑い。
道脇にはパパイヤやレモンなどがふつうに実っていました。
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母島の町、ほぼ全部。ここに約500人が暮らしています。
けっこう子供の割合が多く、にぎやかでさびれた感じはありません。
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到着日に早速下見。次の日から休みなく作業。
場所が変わってもやることは変わらない。
まずは材料の切り出し作業。現地の人も手伝ってくれます。
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そして荷上げ。
母島は父島ほどシロアリ被害はないようですが、
いろいろと考慮して父島と同じくモクマオウという外来種を伐採し木材として使用します。
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日頃事務職の人も荷上げをしてくれます。
生木のモクマオウは水分が多く切り口から水がポタポタ垂れるほど。
重いです。
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現地へ着くと石材集め。
これもかなりの重労働。女の人も運ぶ。
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この日は男6人で作業。
ごつい男ばかりで色気のない作業。
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人の施工を見ているとその人の性格がよく見える気がします。
人は見かけによらないなぁとつくづく思う。
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作業中、地元の保育園児が登山しに来ました。
こういう風景を見ると俄然やる気が出ます。
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ひたすら石を詰めるテンサー工。
東京都レンジャーの方は積極的に参加してくれてます。
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考えながら石を並べる地元のガイドさん。
馴れないうちはとっても難しいんです。
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この施行に設計図はありません。
現場の景観を見て、侵食状況を見て、歩く人を見て、
その状況に応じて考えながら施工します。
とても大変な作業ですが、自然の変化に応じた施工ができたときは
とても達成感があります。
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施行が正しいかどうかは自然が教えてくれます。
間違っていれば施工物は崩れ、正しければ施行物も自然の一部になっていきます。
 
「 近自然工法 」
自然に近づいていくような施工がしたいものです。