小笠原 衝立山整備

とうとう衝立山(ついたてやま)の歩道整備が始まりました。
               ここは千尋岩の絶景地に行くための通過地点。
              衝立山山頂から下る尾根筋にある歩道は、
          歩行者の踏圧侵食により崩れが激しく危険も感じるためロープがついているほど。
                 崩れやすい地質のため崩壊は止まっていません。
 
          歩きやすく、かつ侵食を止める「近自然工法」の考え方で整備します。
 
              まずは材料の荷上げ。とにかく荷上げ。きつくても荷上げ。
       本当は現場周辺の外来種の木材を使う予定でしたが、シロアリの被害が尋常じゃない。
             急きょモクマオウという海岸近くに多い外来種を使うことになりました。
           地元ガイド、林野庁GSS、地元の若者も加わっての荷上げ作業です。
 
 
         各自20~40㎏ほどの木材を担ぎ、約4㎞弱の道のりを歩きます。
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          衝立山からの風景。
          山を歩いてくると突然、視界が開け海が見えます。とても気分いい。
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見晴らしはいいのだけど歩道は危ない。
こんな段差やすべりやすい個所がたくさんあります。
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施行中
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施行中
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施工前後ではこんな感じになりました。
施行前、段差が高くロープと木の根をつかんで登っていたのが・・。
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施工後、ロープもつかまず不安なく登れます。
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別角度から、施工前。下りはさらに怖かったのが・・。
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施工後、不安がなくなりました。
今後の踏圧による崩れも少なくなりそうです。
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荷上げや帰りも時間がかかるため、作業時間は一日4時間ほどです。
一日で10段ほどしかできませんが、10日もあればこの付近の危険個所は少なくなるはずです。
2月に入ると観光客も歩くようになります。
それまでにはめどをつけたいですね。
 
 
帰り道。南国な感じ。
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ゴムの木。 でかい !! 。
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松もある。外来種ですがとても立派なものが多い。
南国な植生の中に松があると不思議な感じがします。
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かえって窓から外を見ると、
なぜかクジラが飛んでいました。
 
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