久しぶりのクマさん 裾合平近く

7月17日

裾合平方面へと巡視に行ってきました。
18日からの連休は登山者が多く来そうなので、ロープ張りや危険個所の点検です。

天候は晴れ、雲一つない晴天、気温はちょっと涼しい、絶好の登山日和。


イメージ 1


いつもより山がくっきり見えます。
イメージ 2


姿見園地を過ぎてすぐのチングルマは今年はちょっと寂しい感じ。
イメージ 3


裾合平に向かう途中の雪渓はいまだにちょっとだけ残っています。
日に数十㎝ほど融けています。
このくらいであれば登るのも下るのも楽しいもんです。
イメージ 4


巡視のため裾合平分岐を過ぎて当麻乗越へと歩いていくと
人の姿もほとんど見えなくなります。
ふと立ち止まり静かな登山道を見ているとやぶをガサガサと歩く音が。
もしやと思いその方向を見ていると、久しぶりのクマさんが出てきました。
イメージ 5


一頭。そんなに大きくないクマ。
小さな池に飛び込むとちょっと水浴びをした後、またやぶの中に入っていきました。
登山道からの距離は数十mほど。
こちらには気づいた様子もなかったのでそっと引き返してきました。
イメージ 6
もし、登山道で立ち止まっていなかったら気づかなかったと思います。
クマはけっこう近くにいるようですが、いつもほとんどわからないもんです。
クマは気づいているのでしょうが、人がいなくなるのを待っているのでしょうね。

登山者の中にはクマをとても怖がる人が多くいますが、
畏れは持ちつつも怖がることはないと思います。
大雪山では登山者との事故はほとんどありません。

ただし、情報収集はしておくべきですね。
時々人を気にしない調子にのったクマがいることがあります。
そんなのがいたら地元の機関には情報が入っているはずです。
いちおう気を付けましょう。


裾合分岐から中岳方面へ進むと雪渓はほとんどなくなっていました。
イメージ 7


数m~十数mの雪渓が3か所のみ。
ほとんどが数日で無くなる量です。
イメージ 8


裾合平のチングルマの群落はこれからのようです。
ほんのちょっと咲き始めたくらい。
暑い日が続くとあっという間に咲いて散ってしまいそうです。
イメージ 9


中岳から見える御鉢平もくっきりと。
イメージ 10


16:00頃になると登山者はいなくなりますが、
山肌に影ができてかっこよく見えるようになります。
イメージ 11


岳温泉近くでシカと出会う。
この辺りではほとんど見たことなかったけれど
登山者がいなくなると出てくるもんだね。
イメージ 17


裾合分岐。
今年も咲いてたエゾコザクラ。
イメージ 12



白鳥の雪渓が見ごろかな。
イメージ 13


帰り道、またコイツにあった。
イメージ 14


人のいなくなった登山道でうろうろしているヤツ。
イメージ 15
数日前も逢っている。
イメージ 16

シカもクマもキツネも、
頼むから人慣れしないで野性を貫いてくれ。