小笠原遊歩道整備・・・父島終了、母島へ
2月13日、約一か月ほどかけて今年度の父島作業が完了しました。
段差処理を中心に約120段の木柵階段や、土留め、排水のための導流工等を施工しました。
千尋岩へのルートの歩きにくかった箇所はほぼ解消されました。
なによりも今後の侵食は非常に少なくなると思います。
施工前後
石の使い方が良いね。
滑りやすい場所を重点的に施工しました。
杭を使わない施行。強度はかなりあります。
真横から見るとけっこう斜度があります。
路面がぬれているととても滑る場所。
階段ができると、下りの時の安心感が違います。
石組は難しいので人にはあまり教えないのですが、石があるときは石を使います。
違和感なくできました。
侵食している法面の土留め施行
さまざまなことを試すのも大事です。
千尋岩へのルート。扇浦遊歩道。三日月山遊歩道などを整備しました。
資材は外来種の木材を使用。運搬は人力荷上げ。
お金は非常に少なく済む整備方法です。
この事業では補助作業員やボランティアとして
地元のガイドさんが率先して参加してくれました。
利用者の目線を教えてくれたり、
作業場所での貴重な固有種を教えてくれたりといつも助かっています。
整備に関わってくれたガイドさんを紹介します。
「マルベリー 吉井 信秋」さん
奥さんの「吉井 嘉子」さんもガイドをしています。
息子の旭君と3人で整備に来てくれたこともありました。
博識で地元愛が強く、頼りになるガイドさんです。
「サンダンス 原田 龍次郎」さん
元祖、森のガイドさんです。
昨年、下見を兼ねてガイドしていただきましたが、
ガイドさんがついていると森歩きがこんなに面白いんだとつくづく思いました。
遊歩道整備事業の中心人物の一人です。楽しい人です。
原田さんの部下、「ネコ隊」。ガイドではありませんが良い若者たちです。
野生化して固有種のハトを食べてしまう野ネコを捕獲するため
日々、山野を駆け回るストイックな部隊。荷上げで大活躍。
「小笠原ブルーム 村井 徳資朗」さん
被災地支援活動も行なっています。旅が好き。
今回の整備にも多く参加してくれました。
「ボニンブルーシマ 島田 克己」さん
小笠原の自然に関わる様々な活動をしています。
とても忙しいなか、昨年に引き続いて参加してくれました。
町の中心地で「宿 ちどり」も開業。広くて過ごしやすそうな部屋でした。
ボニンブルーシマ・宿 ちどりhttp://www.d3.dion.ne.jp/~k_shima/
奥さんの「島田 律子」さんもガイド。
動植物に関しては研究者並みに詳しいのですが、そんなことを感じさせない楽しい人柄です。
「竹ネイチャーアカデミー」親分と子分
竹ネイチャーアカデミーhttp://take-na.com/academy/indexie8.html
竹ネイチャーアカデミー 子分の「矢田部 克也」かっちゃん
日々、親分に鍛えられている根性ある若者。チャラチャラしていない。
なぜ彼女がいないのだ。
今回整備には小笠原の父島陸域ガイド8名、ネコ捕獲隊4名が参加してくれました。
上記紹介はあくまで私の主観です。違っていたらごめんなさいね。
村役場からは12名の方々が参加してくれました。
皆様、きつい作業も多くありましたが、本当にありがとうございました。
これからは母島での作業が始まります。
こちらも全力でやりますよ。