新入社員は100㎏担ぐ

「おかファーム」と「北海道山岳整備」代表の岡崎です。
ここ当麻町もようやく暖かくなり、周りは農作業で忙しく働く人が多くなりました。
気温は真冬の小笠原諸島くらいですね。日中は半袖でイケます。朝晩はもっと冷えるけど・・。
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今シーズンから、山仕事と農業を手伝ってくれる人が一人増えました。
正直、この会社は儲けがほとんどなく、給料がしっかり払えるか不安なところもありますが、
シーズン中の忙しさは半端なく、今後の進展を考えるとどうしても人が必要でした。
それも、山も農業も興味ある人が必要でした。
そんな時に「どちらもやりたい」と声をかけてくれたのが彼女でした。
自分が一緒に働きたいと思う人の基準は、性別も年齢も体力も技術も関係ありません。
そんなことよりも、やる気、根性、礼儀、この3点です。

そして期待するのは自然の中の作業を通して身に付く感性です。
山作業も農業も、深い感性があると仕事に奥行きが出ます。
ぜひ自分にない感性を深めてもらい、
楽しいアイデアを出していける作業場にしたいと思っています。

ということで、さっそくすべての作業をやってもらっています。
農業は圃場が小さいので手作業が多い。
でもこの手作業が山仕事に生きてきます。
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小さいトラクター作業は実は簡単。
やってみるとすぐに慣れます。
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耕うん機も使い方がわかれば難しくない。
スコップやテコ棒を使うほうがよっぽど難しいです。
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トマトの畝立て、マルチ張り。
機械でもできるけど、体力と技術を身につけたく、ほとんどを手作業で。
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トウキビのマルチ張り。
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トウキビ種蒔き。
黙々と、ひたすら黙々と。
小規模農業は手作業が多いから面白い。
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すべての作業を楽しそうにしている。
これはありがたいですね。

そして、実務作業とは関係ありませんが、
心身の限界を伸ばすために一つ提案をしてみました。
「100㎏担いでみる?」
「やってみます~」
と即答。
「無理です」と言わないところが凄い。

実は毎年、山作業が始まる前に体をビビらすために重たい荷を担ぐ訓練をします。
少しの時間、少しの距離で良いから、ビビるほど重たい荷を担ぎます。
身体は案外言うことを聞かないもんで、少々のトレーニングをしても
限界は伸びにくいような気がします。
ですが、危険を感じるほどの負荷がかかったとき、意志とは関係なく
防御本能で強い力が出るようです。
そして一度できるとそれが限界になるようですね。
自分はそれを繰り返してきました。
今までの経験で見ると、男女関係なくほとんどの人は体重の倍は担げます。
そんなことやる必要はないし、やる人はいないだろうけど・・。

もちろん強制ではありません。
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モルタル作りのための砂袋があったので、1袋20㎏を5袋。100㎏です。
ゆっくりですが、歩けました。
無理のない立ち位置と正しい姿勢を保つと、平地なら案外力は要りません。
この力の要らない歩き方を覚えると、膝への負担はかかりにくくなります。
悪い歩き方では20㎏でも体を痛めます。
この歩き方はぜひ覚えてほしい事柄でした。
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自分も8袋、160㎏を担いでみました。だいたい体重の倍です。
でも徳島の石や知床の石のほうが重かった。
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もう少し、負荷があっても身体はイケそうだ。
でも30㎝の段差は上がれないと思う。山で担げるのはこの半分くらいかな。
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山作業や農業のアイデアも日々体を使うことで出てくるものが多くあります。
感性を深め、限界を伸ばし、できることを増やす。
そんな会社にしていきたいです。
また、これからは自分だけでなく、社員の目線で見たブログも更新していく予定です。
よろしくお願いします。

でもよく考えたら、新人に100㎏担がす会社はものすごくブラックだなぁ・・。
ヤバかったかなぁ・・。